人は「出会いの集合体」 | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

9月21日(日)小田原「ちえのわハウス」ライブ
今回のライブ主催者、シュンスケ(志村俊介)は漫画家山田玲司氏のアシスタントをしていた。しかしマンガで表現できるものの限界を感じ、絵本作家を目指している。
「どんなものを描いてるの?」
シュンスケからわたされた「いのちとココロのものがたり」という本を見て、びっくらこいた。
生命や宇宙という壮大なテーマを子供にもわかるようにやさしく描いたマンガ形式の絵本だったからだ。しかも子供用の科学図鑑などにある説明マンガではなく、抒情詩のように胸を打つ。
こりゃあ、すごいわ!
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興味のある人はウェブでも読めるので、シュンスケのホームページをのぞいてほしい。
新宿から小田原に出て、ふたつめの国府津(こうず)駅に降りる。
小雨がパラついていて、傘を持ってきてくれたシュンスケと会場の「ちえのわハウス」へいった。ちえのわハウスはフェアトレードとエコグッズの店で、オーナーの和田さんやジンバさんが笑顔で迎えてくれる。すばらしい品揃えなので、つい主婦の目になり、ドイツの黒パンとドライマンゴを買ってしまった。
笑顔の素敵ななりぽんがライブのスタッフだ。そこに小笠原で会ったルイ(南瑠依)があらわれ、スタッフにくわわる。
ルイは10月10日(金)から六本木ミッドタウンで小笠原返還40周年の写真展を開く、11日(土)の午後5時からはアルピニストの野口健さんを招いて対談もあるので、ぜひいってみよう。

奥の会場に入りきれないくらいの人がきてくれて、店内から立ち見してもらうほどの盛況ぶりだ。
ライブは福島照代さんのクリスタルボウルからはじまった。ドレミファソラシの7音階があり、急きょオープニング曲はこれっきゃないと思い、コラボすることにした。

目を閉じて
心開いて
口づけて
天使の羽のように

微笑んで
ぼくを見つめて
飛びこんで
無邪気な子のように

かなしみに胸がきしんだ朝も
さみしさに涙止まらぬ夜も

しあわせは
君のとなりで
息ひそめ
じっと待ってるから
天使のKiss


だいじょうぶ
がんばらないで
そのままの
自分を抱きしめて

思い切り
泣いていいんだ
心から
笑える日のために

せつなさに指をのばした朝も
くやしさに拳握った夜も

しあわせは
君のとなりで
息ひそめ
じっと待ってるから
天使のKiss
(「alone2」より「天使のKiss」)
080921akira.jpg後ろの布が偶然にも「明」の日と月の刺繍だった!

1、 天使のキス(クリスタルボウル:福島照代)
2、 ミタクオヤシン
3、 愛のカタチ
4、 だいじょうぶマイフレンド
5、 ぬちどぅ宝
6、 なんくるないさ
7、 祝福の歌

シュンスケは拙著「風の子レラ」の大ファンで、アイヌの「チュプカワ」をみんなで歌いたいという。の歌は「イヨマンテ」(熊送り)の祭りで歌われる神降ろしの歌だ。

チュプカ ワ(東の空から)
カムイ ラン(神様が降りてきて)
イワニ テッカ(アオダモの枝に)
オレウ(とまる)
イワ トゥサム(岩山のはたに)
エ タンネ マウ(長い声の響きを)
アヌ(聴いた)

みんなにアイヌのお祈り「カムイノミ」を教える。
両手を合わせ、右から左へ3回こすり、
頭を下げ、両手の平を上に向けて線香の煙をかぶるようにこちらへ3回手招きする。
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8、 チュプカワ(全員で輪唱)
9、 レラ
10、 背中
11、 Life is beautiful
12、 Hello my mom!(手話:シュンスケ)
13、 家族(クリスタルボウル:福島照代)
14、 Happy birthday(アンコール)

「Hello my mom!」をシュンスケが手話でやりたいという。
聾学校で働いているのかと思ったら、この日のために独学したというから驚きである。シュンスケが会場に手話を教え、「Hello my mom!」をみんなで手話シェアした。
いいね、いいね、歌ってる途中で胸がキュンと鳴り、なんだか泣けてくる風景だった。
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シュンスケが17日、高知でONSENSライブを主催したコズが22日誕生日なので、「Happy birthday」をみんなで歌った。
交流会の料理もオーガニックでむちゃおいしいし、とてもなごやかな雰囲気だ。昨日の打ち上げは新宿で行きづらさを抱える若者たちの悩み相談にのっていたし、主催者や観客や場所によってまったくちがう。「Live」(生きる)はまさに「生きもの」であり、オレにはどんなライブも愛おしい。
人は常に変化しつづけるし、何度会った人でも毎回初めて出会ったように「出会いなおし」たい。
それが一期一会の本当の意味なのだろう。
本当のことを教えよう。
人には「自我」や「自己」や「わたし」など存在しない。
人は「出会いの集合体」なのだ。
だからよい出会いをしなさい。
自分がなりたいと思う人に会いにいきなさい。
画家がひと筆ひと筆絵の具を重ねていくように出会いを重ねなさい。
同じように自分がなりたくないと思う人を受け入れなさい。
ちがいこそが豊かな色彩を生み、
あなたの笑顔を美しく彩っていく。
モノではなく、
豊かな笑顔を、
描いていきなさい。
(ああっ、徹夜でオペラ脚本書いてたら、また神がかって変な口調になってしまった!)
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※オレのようになりたい人はぜひ、
なりたくない人も反面教師としてぜひ、
個展&オペラ月間にきてちょ。
笑顔を豊かな色彩で彩りたいなら、この個展で色彩の洪水を浴びよ!
オペラ4本はすごい色彩の笑顔を持った達人たちなので、ぜんぶ全国からかけつける価値あり!

★10月3日(金)~27日(月)栃木県南宇都宮「ギャラリー悠日」にてヨーロッパ時代の油絵大回顧展
〒320-0838栃木県宇都宮市吉野1丁目7番10号(東武線南宇都宮駅より徒歩1分。地図
電話028-633-6285(10時~18時まで 毎週火曜定休)

★10月5日(日)AKIRA自伝オペラ「Traveling man」完全バージョン
語り部:AKIRA。歌い手:AKIRA
5時開場。6時開演
前売り2300円 当日2500円。
世界70カ国を放浪し、ニューヨークで麻薬の売人、ホームレス、泥棒にまで堕ちたAKIRAが波乱万丈の人生を自らオペラとして上演。

★10月11日(土)日光幾何学堂
「笑う障がい者」
講演:脳性まひブラザース
ゲスト:AKIRA
6時開場。6時半開演。2500円。(予約はいりません)

★10月12日(日)脳性まひブラザース・オペラ「だいじょうぶマイフレンド」
語り部:脳性まひブラザース(新潟)。歌い手:AKIRA
5時開場。6時開演
前売り2300円 当日2500円。
脳性まひという重い障がいを越えて、プロのお笑い芸人として活躍する脳性まひブラザースの涙と笑いに満ちた人生が胸を打つ。

★10月19日(日)やよい・オペラ「勇者の心臓 BRAVE HEART」
語り部:やよい(山形)。歌い手:AKIRA
5時開場。6時開演
前売り2300円 当日2500円。
日本を代表するファイアーダンサーとして活躍したやよいは、薬物自殺未遂によって全身の筋肉が溶け、車椅子生活を送る。虐待、旅、障がいを超え、命そのものの喜びを歌い上げる。

★10月25日(土)日光幾何学堂
「未来で待ち受けるアイヌの知恵」
講演:アシリ・レラ
ゲスト:AKIRA
6時開場。6時半開演。2500円。(予約はいりません)

★10月26日セルフストーリーオペラ「レラ」
語り部:アシリ・レラ(北海道)。歌い手:AKIRA
5時開場。6時開演
前売り2300円 当日2500円。
アイヌ民族を代表する語り部として祖先の知恵を伝えるアシリ・レラさんは、たくさんの身寄りのない子供たちを育て、自然を守る活動をつづけ、アイヌモシリ一万年祭を15年にわたって主催する。世界中の先住民と交流を広げていく。深い英知と大いなるやさしさに満ちたレラさんの人生に触れる貴重な機会をお見逃しなく!

悠日でのライブ・前売り電話予約:028-633-6285(10時~18時まで 毎週火曜定休)
公演当日に受付にて、「チケット前売りの予約を入れました●●●です。」とお伝え頂ければ、前売りの金額で入場できます。