古市佳央&聡美結婚披露宴@原宿 | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。



青山墓地で満開の桜をながめ、「これが輪廻だな」と思った。



人の命は桜のようにはかなく美しい。

散った花びらは地を肥やし、次の命を育む。
「生命の樹」(Tree of life)に芽吹いたオレたちは、短い人生を楽しみ、また別の花びらとなって生まれ変わる。
ならば生きてるうちに楽しまなくては!



「寿司界の東大」と呼ばれる「海味」(うみ。ミシュラン★★)は、伝説の名人長野充靖のもと、数々の名人を世に輩出した。
9人のカウンターのみで、4代目島本大将の魂のこもった一貫一貫を堪能した。
(昼のおまかせコースのみ。24000円)


昔よく通った現代アートギャラリー「ワタリウム」でウォーホル、キース・ヘイリング、ボイス、パイクなどを鑑賞した。



2022年4月2日原宿にて古市佳央&聡美結婚披露宴



14:30に表参道の結婚式場「ザ ストリングス」へはいった。 



B1の会場で希美ちゃん、ピアノのゲンさんとリハーサルをしていると、もと「ロックバンドおかん」のボーカルだいもやってきて旧交を暖めた。


なんと250名もの人々が集まってくる。
これも古市さんが出会った人ひとりひとりと真剣に向き合ってきたかの証だ。
古市さんは16歳の時、バイク事故で炎上し、一命は取り留めたものの、顔も指も溶け、30回以上の手術に耐えてきた。
退院後も社会の冷たい壁にぶちあたり、何度死を願ったことか。
リハビリメイクの第一人者かずきれいこさんから講演を頼まれ、勇気をもって人前に立つ。
自伝「這い上がり」を出版し、読者たちに会いにいく。
さまざまな悩みをもった人でもつながれる「オープンハートの会」をはじめる。

オレは2009年5月に古市さんと出会う。

2009年12月20日にオープンハートの会パーティで歌い、オペラの脚本を書いた。

2009年12月25日クリスマスにオペラ「這い上がり」の初演がおこなわれた。



会場に入ると、つぎつぎと声をかけられる。
おお、がん復帰後初のライブをやってくれた葬儀屋さん「アートエンディング」兄弟だ。

埼玉で勇者の祭典を主催した文乃、


「生きたひ」映画監督長谷川ヒロコ、


群馬の美容師丸ちゃん、


サムライ講演会で受賞したラップ講演家タナやん、


福岡で何度のライブを主催してくれたカンちゃんたち、



ミュージカル「ウレシパモシリ」の阿部よしつぐ、
ライブやオペラにきたり、オペラのDVDを見た人たちなどと写真を撮ったりしてなかなか席までたどり着けない。
いよいよ新郎新婦の入場だ。


ゲンさんのピアノをバックに古市さんは「タイムマシーン」を歌いながら会場をまわる。
聡美ちゃんのウェディングドレス姿も絶賛の嵐だ。



古市さんの人生を変えたリハビリメイクのかずきさんが、古市さんの幸せになった姿に何度も涙していた。



東北震災でいっしょに活動した岩手のコーゾーもスピーチの途中で声をつまらせ、オレがうしろからハグする。

もと「ロックバンドおかん」のだいは、古市夫妻に捧げる新曲を披露した。


歌もボーカルもすばらしく、さすがだい、粋な計らいだねえ。
てんつくマンの映画の歌を歌った篠原くんもむっちゃよかった。


トリにオレが登場する。
古市さんのリクエストで白のフォーマル。


20分なので、短いメドレーで歌う。


ウォー!

1、PUZZLE
2、ソウルメイト
3、ハイボクノウタ
4、Hug Yourself



ギターを置き、ピアノのゲンさんとよしつぐを呼んだ。



5、ウレシパモシリ
会場も一体となって歌う。




古市さんと聡美ちゃんのムービーが映し出される。



古市さんと結婚した2ヶ月後、突然腹部の激痛に襲われる。
緊急手術に入る前、あまりの痛みと、大量の出血で意識を失う。
訪問看護師をしていたさとみちゃんは、病院内の慌てている様子が聞こえてくる。
下がっていく血圧、サチュレーション(酸素飽和度。パルスオキシメーター)の低さ
数値の悪さが耳に入り、動かない体、伝えたくても声が届かない。
「こうして人は亡くなっていくんだ」と涙があふれる。
看護師さんから「ご主人がもうすぐ来るからね。ちゃんとお家に帰れるから大丈夫だよ」と希望を与えてもらった。
古市さんが病院に駆けつけたときはすでに手術がはじまっていて、1時間で終わるはずの手術が2時間経過、「もしかして、、、」と不安がよぎり、ただ泣きながら愛する人の無事を祈るしかなかった。
手術室から出てきたさとみちゃんにかけ寄り、「よくがんばったね」というと、さとみちゃんの目からホロホロ涙がこぼれた。
医師の説明から子宮外妊娠で卵管が破裂し、2リットルもの輸血をしたという。


ラストはゲンさんのピアノとオレのギターをバックに古市さんが聡美ちゃんに捧げる感動曲だ。



「愛する人が死ぬなんて」
作詞:古市佳央 AKIRA 作曲:AKIRA

愛する人が死ぬなんて
肉を引き裂かれる痛み
無力な自分がはがゆくて
奥歯噛みしめ泣きました Ah Woo
1
あれは結婚記念日のたった2ヶ月後
突然きみを襲ったお腹の激痛

大量出血 緊急手術 
下がる血圧とサチュレーション
オペ室の廊下にまで伝わる緊張感

Wow I pray pray pray for You
ぼくはきみに祈りつづける
どうかどうかどうか生きていてください
ぼくを身代わりにしてください

愛する人が死ぬなんて
肉を引き裂かれる痛み
無力な自分がはがゆくて
奥歯噛みしめ泣きました Ah Woo
2
長い手術を終えたきみにぼくはかけよった
「よくがんばったね」手をにぎると
きみの瞳がうるんだ

きみにそっとふれること 笑いあえること
こんなにこんなにこんなにも幸せなこと

Wow I pray pray pray for You
ぼくはきみに祈りつづける
ただ ただ ただ そばにいてください
それ以外 望むものはない

愛する人が生きている
それはあたりまえじゃなくて
世界最高の奇跡だと
きみが教えてくれました
ありがとう さとみ


ボーカルの古市さんも声をつまらせながら見事に歌い上げた。
聡美ちゃんも会場も感動にむせび泣いた。
心あたたまるすばらしい結婚披露宴だったよ。
古市さんも聡美ちゃんというパートナーを得て、ますます飛躍していくだろう。
家に帰って、古市さんと聡美ちゃんの手書きで12行にもおよぶ手紙を読む。



これを250人分書いたとは!
本気で出会った人と関わる愛情が伝わってくる。



※今年の11月19日(土)に滋賀県で中園慶子主催の古市さん&AKIRAのニューバージョンオペラがおこなわれるので、見逃さないように!

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