明るいオナニー講座 | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

 沖縄の余韻に浸るまもなく、怒濤の忙しさなのである。
 沖縄にもっていったオンセンズのベストアルバム「ぬちどう宝」が足りなくて、増産して送ってもらったり、その後も石垣島にきたハイビジョン鈴木にもってきてもらったが、ほとんど売り切れてしまった。
 昨日帰ってきてメールを開けると、どひゃっと注文がはいっているではないの。
 タケちゃんがデザインの仕事で忙しいので、焼きも、印刷も、梱包も、宛名書きも、発送も、ぜんぶオレひとりでやらねばならない。
 往復3時間も歩いて郊外の家電屋へいき、CDメディアやケースや光沢紙やインクやクリアポケットや封筒を買いこむ。
 完全なるひとり手作り製品。中間業者などまったくないアーティストと購買者のダイレクト・コミュニケーション。それを聴いた人が直接メールで感想をくれ、オレがウェブにのせる。これぞ未来型循環経済ではないか。
 自分がつくったものが直接みんなの手に届くのがうれしいから、一生懸命やる。よけいな直筆礼状までつけちゃう。
 このように幸福な時代もあとわずかだぞ。オンセンズ・ブレイク計画は着実に進行しているので、今のうちに買っておいたほうがいいよ。3年後にヤフオクで売るために10枚くらい買いこんでおいたほうがいいんじゃない。

 カンケーないけど、20日ぶりにオナニーをした。
 紳士淑女はこの先を読まぬように。
 ヨガの理論によると、射精されない精子は精神エネルギーに変換されるという。ベジタリアン・フェスティバルでもウイチョル族の巡礼でもアヤワスカやキノコのセッションでも儀式前後のセックスとオナニーは禁じられている。
 もしかすると沖縄ライブは禁欲生活が数々の奇跡を起こしたのかも。
 まあとにかく、20日ぶりにオナニーをしたわけ。
 たまっているのでみこすり半でイクと思いきや、いつまでたってもピークがこない。
 あやふやなピークがきたかと思えば、
 ……出ないのね。
 ティッシュを見ても染みひとつない。
 むむ、むむむ、ついにオレも枯れたか!
 作務衣を着て趣味の陶芸などをたしなむカルチャーおじさんとなりたもうのか。
 花風鳥月をたしなみながら自作の野菜を愛でる自然派老人となりたもうのか。
 いやだ、いやだ、作務衣もアムウェーも、マイウェーも嫌いだ。
 少し時間をおいて古いエロビデオで再挑戦してみる。
 むむっ、3滴ほどだが生命の痕跡を発見。
 まだ子孫も残してないので、枯れるのは嫌だ。
 さっそくフリマで買った顕微鏡でのぞいてみる。
 お、おおっ、なにやらうごめいておるぞ。
 マイ・セルフィシュ・ジ-ン(利己的遺伝子)が。
 しかしこいつらは老兵である。
 最新の性科学によると、精子は3種の役割がある。
 センターフォワードの「エッグ・ゲッター」、敵の精子に頭をぶつけ酵素を注入して殺す「キラー」、尻尾を網状にからめたりして敵の侵入を防ぐ「プロテクター」である。
 古くなった精子は尻尾がふたつに割れたり、頭が変形したりして「プロテクター」の役割にまわる。
 オナニーをしないと、受精能力を失ったプロテクターばかりになってしまう。エッグ・ゲッターを常備しておくためにオナニーは必要なのだ。
 つまり男性のオナニーは精子を更新するため、新鮮な軍隊を保つための義務である。
 同じように女性のオナニーも健康上の義務である。
 オナニーによって分泌される愛液は、80%が血漿(けっしょう) でできており、酸性が強く殺菌作用がある。このため膣内が強酸性に保たれ、性病予防、潤滑補助作用がある。
 本来愛液は無色透明だが、空気に触れると白く変色する。もちろん性感を高め、受精しやすくする役もある。
 つまり女性のオナニーも性器を清潔に保ち、受精のメカニズムを維持するための極めて健康的な行為なのだ。
 こんなことはとっくに科学で実証されているのに、あいかわらず罪悪感を引きずってる現代人が多すぎる。
 男も女もオナニーしなくちゃだめよ。
 エステやアロマやセラピストに10万円払うより、無料で健康的なオナニーに励みなさい。ジョギングや筋トレと同じように週3回は義務ですよ。
 いったいいつになったら「明るいオナニー」を笑って語り合える日がくるのかな。
 こんなふうにね。(

 おおっ、ついに3度目の挑戦で、シャンパンの栓がぬけたような快感!
 顕微鏡の丸い視野にエッグゲッターを発見したぞ。
 波照間島の熱帯魚のようなイキの良さ。
 マイ・エッグゲッターよ、
 おまえこそ「ぬちどう宝」、
 ヒステリックグラマーの古着が似合うぜ。
 これで作務衣を着ないですむ。

 つーか、顕微鏡のぞいてるひまがあったら、働けって。
 つーか、手洗ってから梱包しろって。

PS
 聖地オタクのオレはウタキ(沖縄の祈祷場)にいくたびに「オンセンズのライブが成功しますように」と一回も祈らず(タケちゃんごめん)、「マキのガンがよいことになりますように」とだけ祈っていた。
 4月22日、日本最南端の波照間島にあるかき氷屋で買った版画(前日オンセンズライブにきてくれたアーティスト)をヨウコの提案で、3人で郵便局までチャリンコを飛ばし、マキに送った。
 翌日メールを見ると、マキからこんなメールが送られてきた。(マキ、無断でのせちゃうぞ)

これから日記に書こうと思っている所なのですが、実はね、、、
お腹の中でコリコリしていたシコリちゃん、小さく、というより無くなってるんです!!!!
まだCTとかMRIとかいう精密検査機を使って診てもらってないのだけど、黒丸先生がお腹をグイグイ押しても、ない。
なんぼ深くまで押しても「先生、いたい、ゲロはく」って言うくらいあちこち押してもないのです。
AKIRAさんが私のお腹を触ってくれた頃は、赤ちゃんのこぶし大のコリコリがしっかりあったのに。。。
とにかく、触診ではないのだ!
上等じゃないですか!
ブラボー!!やっほー!!!
でね、、、
また、なんでそう思ったのかは、解らないんだけど、
なんとなーく、放射線療法も効いたけど、祈りも効いたけど、
実は、このずっと首からぶら下がっている、ラピスが私の波動を「ならして」くれた様な気がするのです。
実は、正直、ラピスが首から下がっている事すら忘れかけていたのに、なぜか黒丸先生が「あれーどこいった??」ってお腹触っている間中、私の胸の上でラピスが「私が消しておきましたわ」と言ってる気がしたのだ。
なんだぁ?
なんでそう思ったんだっけ??
ちょっと、今日はラピス様をお水で綺麗に洗って、お日様に当てて、感謝をしようと思います。
(以上マキのメールより)

 4月23日、これを石垣島にあるヨウコのパソコンで読んで、3人とも歓喜した。タケちゃんは寝ぼけまなこをこすり、ヨウコはボロボロ泣いていた。
 今日26日に精密検査機したので、数日中に出る結果が楽しみだ。
 「祈りプロジェクト」で精密検査機の結果まで書き換えようぜ。
 なにごともオナニー、
 「根拠のない思いこみ」こそが世界を変えるのだ。
 ふうむ、オレの日記っていつも聖と俗が入り乱れてんな。