10月27日(土)南足柄プライベートライブ
日光から小田原って、意外に遠いのね。しかも小田原から伊豆箱根鉄道大雄山線にのって会場である岩原まで5時間くらいかかる。札幌だって片道1時間半なのに、神奈川県へ往復10時間とは。
風邪の熱がさがらぬまま、朝9時まえに日光をでた。
主催者の美佐胡さんは7月27日の札幌黒豆ライブで感動し、こんなメールをいただいた。
「AKIRAさんのメッセージを、、、わが想いとして届けたい!! どうかお力を貸していただけませんか?その為に、アルバイトもしました。」(以上抜粋)
美佐胡さんがメッセージを届けたい友人はふたりいて、ひとりが胃ガンと大腸ガンの手術を終えた美智子さんである。
もうひとりは世界中を飛びまわっている芸術家であり、自伝「マリアコード」、絵本「コノハナサクヤヒメ」の作者である縷衣香さんだ。
メインはガンの美智子さんを励まそうというものだが、3人の還暦(60歳)祝いも兼ねている。
オレの友人で南足柄に12年住んでいるケイスケと大雄山線にのる。岩原の駅まで美智子さんのご主人正巳さんがむかえにきてくれた。 会場は美智子さん夫妻の家で、緑に囲まれたログハウスである。ピアノまであるし申し分ない環境だ。
「美智子」というのは癌で死んだうちのおふくろとまったく同じ名前だし、うちのおふくろも美智子さんを守ってくれるだろう。
ご近所の方や友人のブラジルからの一家などが訪れ、美智子さんの手料理とともになごやかなライブとなった。おのずと曲のテーマも命を主題にしたものばかりだ。
photo by KEISUKE
1.雲のうえはいつも晴れだから(ピアノ)
2.たったひとつの命(ピアノ)
3ミタクオヤシン
4.Born to love
5.祝福の歌
6.「神の肉」朗読(ギター:けいすけ)
7.Life is beautiful
8.Hello my mom!
9.ソウルメイト
10.家族
11.Happy birthday
12.だいじょうぶマイフレンド(アンコール)
13. 青空のむこう(アンコール)
旦那さんの正巳さん、美佐胡さん、縷衣香さんの、美智子さんを思う気持ちが伝わってきて、歌っている途中で熱いものがこみあげてきた。美智子さんは苦しい顔ひとつ見ぜず最後まで笑顔で見送ってくれた。
ありがとう、ありがとう、命と人間の尊さを教わったライブだった。
命とは不平等であるがゆえに、平等である。
1ヵ月の命を宣告されようが、健康で交通事故に遭おうが、子供として短い一生を終えようが、時間で比べるものではない。
生きているあいだに、自分や仲間や世界をどれだけ愛せるか。
それのみにかかっていると思う。
そのことをオレは死んだ両親や仲間から教わった。
どれほどつらい試練をくぐろうと、いやつらい試練をくぐったからこそ言える言葉がある。
それでも人生は美しい
Of course! Of course!
Life is beautiful