AKIRA is back to the POP ART | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

ARTの世界にカムバックしたー!
アートはネアリカ以来5年ぶり、油絵は「PSYCHEDELIC NERVES(サイケデリック・ナーヴス)」以来15年ぶり、ポップアートは「偽アンディー・ウォーホル展」以来11年ぶりである。
10月15日から11月6日に南宇都宮「ギャラリー悠日」で個展が決まっている。ひとつの蔵はヨーロッパ時代に描いた油絵約50点、もうひとつの蔵は新作の油絵を20点展示しようと思っている。
油絵は乾燥するまで1,2ヶ月はかかるので、今から制作しないと間に合わないのだ。アイディアはオレの脳内に無数にある。しかしオレが死んだ瞬間、産み落とされなかったイメージは無に返ってしまう。だから今つくれる作品をひとつひとつ形にしていかなければならない。
壁をぶち抜いたとなりの部屋にブルーシートを敷き、雨漏りが降りしきるなか制作をはじめる。
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油絵独特の香りが鼻腔をつらぬき、孤独をかかえてひたすらキャンバスと対話していたヨーロッパ時代にトリップさせられる。
はじめは戸惑い、恐れながらも、意識がだんだんとフェイドアウトしていく。気がつくと10時間がたち、目の前には無から生まれた「カタチ」が鎮座している。
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肉体をぼろぼろに酷使するほどの圧倒的なエネルギーはどこからくるのか?
「おにぎり」ではなく、「ピラミッド」だろう。(人間の心のたとえ。おにぎり=意識。自我。ピラミッド=無意識。神々。)
キャンバスの大きさも悩んだが、またネアリカと同じ2メートルの120号キャンバスを選んでしまった。120号キャンバスは2万円もするし、でかすぎて売れない。わかっちゃいるけど、この大きさでないと今回の作品はだめなのだ。
ミッションポジティブで「仕事をしない長男」と呼ばれたが、世界中探してもオレほど働き者のアーティストはいない。
ただ売れないもんばっかつくっている。
よくこんな質問を受ける。
「画家になりたいんですけど」
画家という職業につきたいのか?
好きな絵を描きたいのか?
画家という職業につきたいのならナントカ会へはいって、1号数十万円のナントカ先生につけばなれる。
好きな絵を描きたいのなら飯代を削ってキャンバスを買えばいい。それを30年くらいつづけるパワーがあれば、「好きな絵を描く」「画家」になれる。
描きたくもない絵を描きつづけて画壇でちやほやされるより、描きたい絵を描いて貧しく死んでいったほうが、あの世での満足度がちがうぜ。
無償の愛でキャンバスを愛しなさい。
オレが一筆おいたとたんに2万円のキャンバスは売れなくなってしまうのだから。
子供も一流大学や一流企業にいれて、養ってもらおうとか見返りを期待すると、やさしい人間には育たないでしょ?
絵も完成するまで、嫁に出すまで、母親のような無償の愛で育てていかないとね。
ああそれにしてもこんなでかい子供たち(120号)を20人も産み落とせるのかな?
やっと最新アルバム「家族」という化け物を生んだばっかなのに、オレは一生妊娠しまくりだわ。

※オレの魂のお母さん、アシリ・レラさんがやっている「アイヌ語学校」の展示会が札幌であります。札幌の方はぜひ足を運んでみてください。

★4月11日(金)から14日(月)「白石まちづくりハウス」 
朝9時から夜9時まで、最終日は夕方頃まで。
展示内容:アイヌ刺繍の着物、はんてん、カイカ(きの繊維をよっていとだまにしたもの)、現代風アイヌ刺繍作品、マタンプシ、かなり大きなトマおり、道具類などを販売もします。
「白石まちづくりハウス」
白石区平和通り3北3-1葵ビル1F JR白石駅前
TEL011-866-6683

★4月18日(金)から22日(火)「風の家」
札幌市白石区菊水2条2丁目3-17
4月20日の午後一時からはアイヌ語学校の子供たちのウポポとリムセ
(歌と踊り)をやります

★4月19日(土)アースデイ@代々木公園
レラさんが東京にきて代々木公園で朝9時半からカムイノミ(神様へのお祈り)をおこないます。

「アシリ レラ」(新しい風の意)さんの言葉。

私の両親は「人間(アイヌ)にとって何が最も大切で正しいことであるか」を徹底して厳しく教え込みました。父はたびたび私を山に連れ出し、薬草や毒草、食草の見分け方、山菜や木の実のことを教えてくれました。母はそれらの保存方法や料理の仕方、薬草の煎じ方、桜やこぶし、桃の木の枝を水に漬けておくと毒素を吸い取って浄化してくれること。また、本来は男の仕事であるチセ(かやぶきの竪穴式の家)の作り方まで父から習いました。
こうしてアイヌ(人間)として生きてゆく方法のすべてを周りの大人たちから学びました。私の中でアイヌとしての考え方が身についたのはこうした両親のおかげといえます。
私たちは地球上のすべての生命が神の大地に生かされていることを知っています。アイヌの教えには国家という意識はありません。だから大地を所有したり、汚したりすることを固く禁じてきました。動物も植物も人間と同じ魂をもつ存在であり、ともに生きる兄弟(ウタリ)として互いに尊重してきたのです。特に子どもは「神から授かった無垢な存在」であると考え、大切に育てました。子どもたちは小さい頃から野山で自由に遊び、自分たちが自然の中で生かされていることを実感しながら命の大切さを体で学んできたのです。
アイヌという言葉には「人間」という意味があります。私たちは、カムイ(神)以外のすべてのものは平等であり、強いもの、弱いもの、金持ちも貧乏人もない共同体の中で暮してきました。それが「アイヌ・ネヌアン・アイヌ」(人間らしい人間)として生きることだと両親から教わりました。
小さい頃、私もアイヌの子としてさんざん嫌がらせやいじめに会い悔しい思いや哀しい経験をしてきました。しかし過去に起こった醜い争いや悲しい出来事は水に流し、アイヌがアイヌであることを嫌がらなければならないような時代は、もう私の時代で終わりにしなければならないと考えています。
その昔、北海道は自然と共存して生きる人間・アイヌたちの自由の天地でした。この大地は誰のものでもない、お互いがお互いを育みあいながら共生している共同体社会(ウレシパモシリ)なのです。ユーカラには、この地球に生きているものすべては兄弟なのだとうたわれています。すべての人が欲を捨てて本当の人間・アイヌになれば、地球上から争いごとは無くなるはずです。

アイヌモシリ一万年祭の主催者でもあります。
http://www14.plala.or.jp/AsiriLela/index.html
山道職業訓練校・山道アイヌ語学校
電話 01457-2-2061/FAX 01457-2-3338
北海道沙流郡平取町字二風谷79-8