『おてんとうさまはみている』3月28日発売。本文紹介15 | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。



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AKIRA 10年かけた自己啓発本『おてんとうさまはみている』(1600円+税)が最大手サンマークから328日に出版されます。



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本文紹介15

AKIRA   ちぇっ、飲めないのか。まあ、やることないからつきあいますか。
はいはい、1合升はぜんぶで55個。下の段から25個、16個、9個、4個、1個と。シャンパングラスより積みやすいや。ほら美しい5段のピラミッドができやした!
おてんとさま  1段目は『自分』
2段目は『家族』
3段目は『仲間』
4段目は『社会』
5段目は『世界』
さあ、『重力』という自然界の絶対法則が働いてる。すべての升を満たすには、たったひとつの方法しかない。わかるかい?
AKIRA   そんなのアホでもわかりますよ。一番上の升からジョボ〜。
おてんとさま  そのアホがあんただよ! あんたは自分の升を幸せで満たしたことがないだろ。
いつも4段目の『社会』から酒を注いできたんじゃないのかい。
AKIRA   『社会』?……はっ、たしかに仲間も家族も自分自身の幸せも、そっちのけでした。
おてんとさま  5段目の『世界』から注ぐ人は、理想主義者だね。
宮沢賢治は「世界全体が幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」といったけど、それは彼の純粋な願いであって、現実的に水は上にはのぼらない。
4段目の『社会』から注ぐあんたは、自己犠牲タイプだよ。
自分を犠牲にボランティアや社会貢献に打ちこんじゃう。
しかもまわりにも犠牲を強いるから、ブラック企業の社長みたいなもんさ。
対象依存の傾向があって、自分より不幸な人を見つけだして善意を押しつける。
AKIRA    ああ、いい返したくても言葉がないわ。
おてんとさま  あんただけじゃない、日本男性のほとんどが、3段目の『仲間』(職場)から注ぐ。
仕事中毒で健康や家庭を犠牲にしちまうと、過労死や熟年離婚につながるよ。
2段目の『家族』から注ぐのは、圧倒的に主婦が多いね。
激務の家事や子育てに給料もでないし、夫にねぎらってももらえない。
主婦たちにこそ、自分で自分を幸せにする升酒タワーの法則を知ってほしいよ。
AKIRA   ボランティアや社会活動、勤労や家事も、行為自体はすばらしいでしょ。
おてんとさま  ただし順番をまちがえなければね。
自分を幸せにできないものは、人を幸せにできない。
自分を満たしてない人は、なにをやっても対象依存になるけれど、自分を満たしている人が同じことをすれば、多くの人を幸せにする。
あんたがあんたを幸せにすれば、あふれだした幸せが自然に升を流れ落ち、家族が幸せになり、職場が幸せになり、社会が幸せになり、世界が幸せになるんだよ。
それが地球に働く『重力の法則』さ。