昨日は日光幾何楽堂で沖のりこさんの家紋展と木村俊介さんのライブへいった。
沖さんの作品は家紋という伝統枠に現代的なセンスを導入した画期的なものだった。
木村俊介（笛・津軽三味線）さんのライブは、池上眞吾さん（筝）と池田ひろみさん（バイオリン）という繊細で大胆な最強メンバーである。とくにソロでも活躍する池上眞吾さんの筝はまさに心の琴線を奏でられるという究極の美しさをもっている。幾何楽堂の窓から見える新緑の風景とイマジネーションを羽ばたかすサウンドで完全にもっていかれた。
木村俊介さんの奥さんが5年前にオレのONSENSライブにもきていたというサプライズまであり、「すべてはつながっているなあ」という感じである。
打ち上げで酔っ払ったオレは、とある別れたカップルの誤解まで解くという離れ業をやってのけたというが、まったく覚えていない。完全に無意識状態で行動すると、神のごとき奇跡を起こしてしまうらしい。
これをAKIRA用語で「無意識過剰」と呼ぶ。（自意識過剰の反対）
さあ、今日は桐生ライブである。
とーるとお菓子を食べながら電車で桐生をめざす。われわれのツアーはいつも小学校の遠足状態なのよ。
栃木から両毛線に乗り換え群馬県桐生駅に着くと、菊ちゃん（美容師）＆晶子ちゃん（マッサージ師）夫婦が迎えにきていた。オレの第一声はこうである。
「ソースかつ丼！」（ライブと関係ねーじゃん）
桐生を代表する名店「藤屋食堂」はいつも行列ができている。まずは名物おやじの看板と記念撮影。
30分ほど待って席に着く。オレと晶子ちゃんは王道のソースかつ丼、菊ちゃんはソースかつ丼の上、とーるはなんと大盛りソースかつ丼をたのんだ。これが、でかい！ しかもうまい！
家族経営のこの店には家族連れの客が多い。あったかいごはんのうえにならぶヒレかつたちは秘伝のソースにくるまり、家族のように寄り添っている。このどんぶりが築80年の家、湯気を立てる味噌汁がまきのお風呂なのだなあ。このソースカツ丼に幸せな家族の象徴を見つけたり！
2時間前にライブ会場である古い酒蔵「有隣館」にはいり、入念にリハをする。ここの守り神であるクスノキの大木にあいさつすると、またもや風に枝を揺らし、歓迎してくれた。ここは精霊さんがいっぱいいるなあ。
群馬県の榛東村ライブに来てくれた子が両親を連れてやってきたのはうれしかったなあ。そのとき「家族」を聞いたことにより、ぎくしゃくしていた両親との関係が変わったという。そこで今回両親にも「家族」を聴かせたくて誘うという大冒険に踏み切ったのだ。すごいぞ、その勇気。
お父さんは娘とはじめてライブへくるというのが恥ずかしいらしく、そわそわして気もそぞろである。オレは娘さんの心意気に感動し心に誓った。
「このお父さんを裸にしてやる！」
まずはおがわとーるのソロからはじまる。
アドリブのつかみの歌で笑いをとり、ソフトなナンバーで場をなごます手腕は「KYオリンピック（空気を読む運動会）」金メダルの貫禄である。
ニューアルバム「家族」のネットでの発売日は6月18日だが、今日からライブ限定で先行発売がはじまった。選曲もアルバム中心の「家族」波状攻撃である。
１、Walking in the rain
２、愛のカタチ
３、ぬちどぅ宝
４、祝福の歌
５、だいじょうぶマイフレンド
６、Born to love
前半はオレの弾き語り、後半はとーるがギターを弾き、オレはボーカルに完全集中する。
７、背中
８、たったひとつの命
９、朗読「アジアに落ちる」
１０、Life is beautiful
１１、家族
１２、Hello my mom!
１３、今日は死ぬのにもってこいの日だ（アンコール）
家族連れのお父さんは最初もじもじして落ち着かなかったので、オレは歌いながらお父さんに念を集中する。お父さんというポジションはなかなかよろいが重いし、裸になるのに時間がかかるのよ。よろい武者だったお父さんは「背中」あたりから微動だにしないで聞き入り、「家族」と「Hello my mom!」でお母さんとボロボロ涙を流していた。
やったー、これでまたひとつ「パーフェクトファミリー幻想」が崩れ、ひとりひとりの人として向き合う家族が増えたぞ。
「つぎはわたしも親を連れてきます！」という人が何人もいたのがうれしいね。
それもこれも、ソースかつ丼のおかげだ！
ソースかつ丼の上を食べた菊ちゃんも涙でぐしゃぐしゃな顔で主催者のあいさつをした。
「本物の感動というのはこういうものだったんだと、今日あらためて思い知らされました。（「本当に上をたのんでよかった」と心のなかでは思っている）」
あとから聞いたらとーるまで伴奏しながら「Life is beautiful」で号泣していたという。（「本当に大盛りをたのんでよかった」と心のなかでは思っている）
自分ではわからないが「家族」というアルバムを完成してから、観客の反応がものすごいことになってる。明らかにひとつ上のステージにパワーアップしているというか、前人未到の領域にはいりこんだらしい。（「本当は大盛りをたのめばよかった」と心のなかでは思っている）
今週末の3連ちゃんライブでそれをたしかめてちょーだい。
そうだ、昨日はいった最新情報によると、宇都宮ニューバリーライブに名曲「花」の原作者である金城賢さんも駆けつけてくるというのだ。金城さんの三線で「ぬちどぅ宝」を歌うという夢の競演が実現するかもしれない！
★ 5月23日（金）東京小平市にて「祈りライブ」
14時開場。１４時半開演。
すい臓がんになった詩人梅田智江さんへのプライベートライブです。
ゲスト：しばてん（ディジュリドゥー＆ジャンベ）。おがわとーる。
★ ５月２４日（土）栃木県宇都宮市「ニューバリー」ニューアルバム「家族」先行発売ライブ。
18時オープン。19時スタート。前売り2500円。当日3000円。
ゲスト：志田歩（ミュージシャン、作家）。渡辺真理（ピアノ）。おがわとーる（「家族」プロデューサー）。新潟からこわれ者の祭典クールジョカー、ヨーロッパからパーカッショニスト・TAKUYAもかけつける豪華ゲスト陣！
栃木県宇都宮市駅前通り１丁目４－６（宇都宮パルコより徒歩3分。地図）
電話予約：028-626-5878
★5月25日（日）「一枚の板（かりゆし工房）」ライブ
開場16時半。開演17時。打ち上げ19時より。
前売り1500円（1Drink）。当日1800円（1Drink）。
メール予約：akiralive_izu@yahoo.co.jp
ゲスト：志田歩。おがわとーる。
同時開催５月１日（木）～３１日（土）
鈴木洋見（Dai）写真展「地球に生きる人々」
１０：３０～１７：３０（入場無料）
静岡県伊東市富戸1101-31（地図）
0557-51-2002
電車：伊豆急富戸駅より徒歩15分。
車：国道135号線を南下し、伊藤をすぎて15分。
道路右側ゴリラ像のとなり。（伊豆高原入り口）
※「AKIRA歌のど自慢大会参加者募集」くわしくはこちら。
早くも全国からエントリーがきています。両日ともあと3組ずつ。早い者勝ちですよ。
6月21日（土）エントリー歌手
宮古島ネーネーズ（沖縄）「Hello my mom!」
青空徐兄（北海道）「天使のキス」。
（残り3組）
6月22日（日）エントリー歌手
夫婦茶碗（埼玉）「ぬちどぅ宝」
エスパー菊（群馬）「レラ」
（残り3組）