30人分の人生をひとりで生きる | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

ひょえー、ここ数日かかってやっとMrピーンのオペラ脚本を書き上げた。
9月3日(水)に新潟市の護念寺でやるオペラだが、重度の障がいをもったMrピーンの人生はすさまじいのである。それを乗り越えて愛に至るピーンはカッコイイのである。
MrピーンMrピーンに会うたび、誰かに似ているってずっと思っていたんだけど、やっとわかった。ねぶた祭りじゃーん!

約1時間のオペラの脚本は3ページくらいだが、ピーンが自由に動かない手で書いてきた原作は、母との入水自殺からはじまり、30ページにもおよんだ。それを泣く泣く5ページに凝縮する作業は、群がるいたいけな子供を切り捨てるようにつらかった。
しかしとんでもなくすげえ脚本ができた。せっかくのディープな新潟を知るチャンスなのでみんなも全国から新潟にきてくれ。(新潟ツアースケジュール
勢いに乗って、9月6日(土)の新宿ルイードで発表するオレ自身のオペラ脚本を書いている。
ふつうにルーティン(義務的)なライブをやってればいいのに、「セルフマゾ」(自分イジメ)である。つねに新しいこと、おもしろいこと、自分を崖っぷちに追いこむことをやってないと、気がすまないという「ネオフィリア」(好奇心病=はぐれ猿=進化の源)だな。
ピーンの人生もすごいが、あらためて振り返るオレの人生もすさまじい。
つーか、むちゃくちゃだわ!
麻薬の売人になったり、ギャングになったり、ホームレスになったり、ベビーシッターになったり、ジェットスキーのインストラクターになったり、自殺未遂者になったり、墓場に住みついたり、寿司シェフになったり、鉄筋工になったり、画家になったり、小説家になったり、歌手になったり、
えっ、この人何人いるの?
というくらい30人分くらいの人生を送っている。
いつか3日間のオールナイトで焚き火を囲みながら「AKIRA神話オペラ 全100曲」とかやってみたい。つーか死ぬぞ、ひとりで100曲も歌いつづけたら。
ルイードのオペラは30人分くらいの人生を1時間に凝縮する。しかもバックには、オレが生まれたときから5歳までオヤジが撮った「我が家のホープ」という映画が映し出される。ヤバイよ。ビデオも発明されていない半世紀前のホームムービーだぜ。
オレが産湯につかっているところからはじまり、おしめを替えているところ、七五三で東照宮にいくアルバム「家族」ジャケがルイードでは映画で見られる。
50年前にオヤジがマジックでフィルムに手書きしたタイトル「我が家のホープ」は、「我が家の犯罪者」まで落ち、崖をはい登ってふたたび「我が家のホープレス」に返り咲いたのである。
50人、100人、150人と観客動員数が増えるなか、唯一観客7人というエアポケット記録をつくったルイードで絶対リベンジしてやる! つーかタダでこのブログ読んでる5000人のみんな、9月6日(土)は重い腰をあげて新宿ルイードにいっせい集結しろ!!!
ルイードライブの昼間「日光 龍の一筆描き」で有名なテツヤの結婚式ライブがはいったので、ルイードは夜7時か8時か、それ以降になるだろう。
そうそう、長年のあこがれであった小笠原のライブも8月中旬にはいった。
小笠原はもうポリネシアで、船でまる2日かかる。しかもいったら1週間船がないからな。
小笠原なんて、戦争の歴史では聞いたことがあるけど、ふつう一生いく機会がないよね。だからこそAKIRAライブを口実に動け。
オレはひとりでも多くの人たちを旅立たせるために、命を削って作品を作っているのだから。
JTBの名誉会長にしてくれって。

※ネアリカのヒデが参加するアートのグループ展「下北沢VARRELJOHN」でアート講演&ミニライブ(投げ銭)をします。
★レセプション7月20日(日)19:00~。AKIRA出演21:30~
展示期間 7月15日(火)~7月31日(木)
場所   Cafe&Bar comp.(地図
時間     13:00~翌5:00
入場無料 (通常営業のためオーダーは必要です)
メール予約(限定15人):http://mixi.jp/send_message.pl?id=14949810