浜名湖ライブ | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

8月1日(金)
静岡の楽しみはウナギと「鑑定団」である。
鑑定団はオレの住む栃木県に5軒、静岡県に5軒ある。全国的に見ても栃木と静岡は鑑定団キングダム(王国)といえよう。
その代わり、「セカンドストリート」が、栃木は0軒、静岡は2軒しかない。
仁義なき縄張り争いである。
って知らない人はなんのこっちゃー? だよね。
よーするに「鑑定団」はフィギャーなどのおたくグッズ、「セカンドストリート」はリサイクルストアの店なの。
オレの趣味は、フィギャーにすりすりすることでなく、古着あさりだ。
前にも書いたが、スーパーの半額シールあさりと、古着あさりは「ハンティング」である。
まず初日は富士宮市と富士市にあるセカンドストリートを狩り、清水にある鑑定団を狩った。
旧友である清水のヨットスクール社長、くんちゃんのアパートに泊めてもらい、翌日は静岡鑑定団と浜松鑑定団を狩った。
「これってゼッテー店員が0ひとつまちがえてるじゃん!」
という獲物も手に入り、収穫はまずまずである。

浜松から愛知よりの東都築(ひがしつづき)にむかう。
無人駅のローカル駅だが、すごいウナギ屋がある。前回浜松の名店も食べたのだが、ここ「加茂」(053-526-2428)のウナギは、オレのウナギ概念が崩壊し、ウナギ人生(ってなによ)ナンバーワンの地位に躍り出た名店だった。
外パリパリ、中フワフワ、これぞ「パーラダーイス!」な炭火加減なのよね。
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なぜオレは浜名湖にきて、「パーラダーイス!」なウナギを食っているかという基本的な説明を忘れていた。それほど「パーラダーイス!」だったので。
ことのはじめは、今まで何度かコラボしたスピリチュアル・カウンセラーHISATOさんが東都築(ひがしつづき)という浜名湖湖畔に引っ越した。ベランダでビールを飲みながら湖を眺めるという絶好のロケーションだ。ときどき魚がジャンプするが、ウナギではない。
「ギエー、ハッシー発見!」
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近所のホテル「琴水(きんすい)」をとってもらったのだが、オレの泊まる別棟はなんと今村昌平監督の常宿する部屋だった。監督はこの部屋に長逗留し、絢爛たる名作の脚本を書き上げたという。緒方拳をはじめ、有名な役者さんたちが訪ねてくるので、お風呂へ行く道も別につくってあるところがさすがである。別棟「すんざ(部屋名)」は、むっちゃ創作エネルギーに満ちた部屋だった。
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生まれてはじめての電動自転車にのった。
うおおおー、まるで自分が安藤ミキの太ももになったような感覚だ(ほかにたとえ、ねーのかよ)。
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すげー山道を平気でのぼっていき、山頂にある都築神社から浜名湖の絶景を見下ろす。江戸時代までは海だった浜名湖ではアサリや海の魚が取れるし、泳ぐとしょっぱい。
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話はやっともどるが、今回はHISATOさんがおこなうヒーリングセッションとのコラボである。参加者が2時間ほどHISATOさんからヒーリングを受ける。家族や親との絆をとりもどすことをテーマとしたヒーリングである。短い休憩をはさんで退行催眠からライブがはじまる。
「みなさんはとても心地よい場所にいます。お気に入りのイスに座ってゆったりとくつろいでいます。遠くから時を刻む音が聞こえてきました。あなたはゆっくりと時をさかのぼっていきます」
高校生、小学生、赤ちゃん、胎児、中間世へと退行していく。オレはヒーリングからすっとはいっていけるようにやさしい声でうたいはじめる。
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1、 Hello my mom!
2、 Life is beautiful
3、 愛のカタチ
4、 背中
5、 家族
6、 天使のkiss

「みなさん、今日は涙をこらえないでいいですよ。声をあげて思い切り泣いてください」
HISATOさんが言ったので、みんな心おきなく泣く。いいよ、いいよ、気持ちよく泣いてー。
涙にはものすごい浄化作用があるのだ。
ライブが終わって、みんなとカキ氷を食べた。
ソフトクリームのうえに氷がのっているすばらしいアイディアである。
「蝉時雨降る7月の午後、カキ氷父と食べた~。何年ぶりだろう、家族がこうしてひとつにもどったと父が笑った~」
みんな「Life is beautiful」を聞いた後だったので、家族の絆を思い出す甘酸っぱい「特別なカキ氷」だった。
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こうしてささやかな日常から、大切なものを思い出していく。
家族といっしょにすごした時間をふりかえる。
カキ氷じゃなくても、うなぎでも、もつ煮でも、暴君ハバネロでもいいのだ。
本当に大切なのは、
誰かといっしょにすごした時間。
亡くして初めて、その人がいかに大切であったことを思い出す。
その人と出会えただけで、
きみはこの世に生まれてきた価値が会ったんだから。
きみの大切な人は誰?