「alone 2」ついに完成! | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

 明日から東京、埼玉、群馬と、怒濤の3連ちゃんライブだ。
 仕事や葬式をほっぽり出しても日本中から出会いに来いよ。

「アヤワス画」の反響の大きさにびっくりした。
 「鹿の精」はほとんど同時に4人からオッファーがあり、数分タッチで一番乗りのピリカに決まった。
 「ケツァルコアトルの精」は2月頃から宮古で小さな宿をオープンする「レン」さんに決まり、なんとアメリカからLemaさんが「蛇の精」C2、もうすぐ子供が産まれるチヨが「蝶の精」A-1を予約した。
 世界で唯一の「アヤワス画」は、
 あと3枚しかない。

 必要なものは、
 必要な人にいく。

 ソロアルバム「alone 2」制作に、さまざまな試練が襲いかかる。
 突然電子ピアノPRIVIAが壊れた。
 C#の1音だけがでなくなったんだ。他の鍵盤はぜんぶだいじょうだが、 C#がないと、「fragile」が演奏できない。
 むむむ、不吉な。「fragile」とは「こわれもの」の意味だ。オレんなかで、この名曲は全作品中ナンバー2である。(ナンバー1は現在「青空のむこう」)
 メロディーだけ取り上げたらこの作品がナンバー1だし、自分自身の心境をこれほどまで赤裸々に歌った唄は他にない。(歌詞集参照)
 トイレと同じ12日にカシオからピアノの修理人がきてくれた。
「基盤を取り替えなければならないんで1週間くらいかかりますね」
 1週間というと19日じゃん。
「18日までにレコーディングを終わらさなければならないんです!」
中古を25000円で買ったのに(2006.1/17の日記参照)15000円もかかってしまった。
0610ピアノ修理

 修理人の岩本さんががんばってくれ、17日にもってきてくれた。
 これでひとつの試練を乗り越えたが、まだまだつづく。

 10月17日(火)
 オンセンズのベース・リュウと大宮ライブ主催のカレンがきた。ふたりはまたオレに難題をだす。
「このジャケットはキモい」とリュウ。
「もっとこうやさしい表情のほうがいいなあ」とカレン。
 おーい、そんなん言われたって、オレはどうすればいいんだ?
 翌日、カメラマンになりきったリュウがジャケット写真を撮り直す。
「アキラさん目が強すぎるからカメラ目線はダメ。そうそう、横をむいて。いい感じ、いい感じ」
 リュウは明日の新大久保ライブで後半飛び入りしてくれる予定で、「祈りの歌」をふたりで合わせた。
「この録音の『祈りの歌』は感情がはいりすぎてますね。録り直したほうがいいですよ」
 お、おまえは、21時間かかったベストテイクを否定するのか!
「より多くの人たちに歌を届けたいなら、感情を内に秘めた表現をしなければいけません」
 おまえはオレの執事か! エラソーなこと言ってんじゃねえよ!
 とも思ったが、何度も聴きかえすうち、リュウの言わんとしていることがわかった。

 10月18日(水)
 マイクとパソコンをつなぐコネクターが折れた。
 うちのマックG4は10年選手なので、入力ソケット部分がすり切れていて、同じ規格でもコネクターが合わないとレコーディングができない。
 わずか3.5ミリのソニー製「PC251-MS」のコネクターを探しに、近所の電器屋さんから郊外のホームセンター「カンセキ」や徒歩往復3時間の「カインズホーム」や「ベイシア」を半日かかってめぐった。これが見つからなければ、レコーディング自体が不可能なのだ。
「お取り寄せに2週間くらいかかるかもしれません」
 目の前が真っ暗になった。
 手当たり次第に各店からちがうブランドのコネクターを買い、「当たるも八卦」と宝くじ状態で試してみる。
「きた!」
 たまたま買ったビクターの「AP-118A」がジャストフィットしたのである。
「奇跡だ、これで録音できる!」

 10月19日(木)
 昨日から徹夜で「祈りの歌」をレコーディングして、終わったのが夜の7時だよ。同じ曲を100回くらい歌ったんじゃないかな。
 録音されない「ムダな時間」がすべて6分に濃縮されている。

 「ムダな時間」など、この世に存在しないんだ。

 明日までに30枚は焼かねばならない。i bookの老体にむち打って、ただいま作業中だ。
 昨日寝てないんで、気を抜くと何度も倒れこむ。

 いつもいつも、いっぱいいっぱいなんだ。

 ただ君にオレの歌をとどけたいから。
 今夜も寝られないだろう。

 今オレが立っている場所、
 今オレが伝えられるメッセージ、
 今オレが生きていること。
 すべてをこの12センチのプラスチック「alone 2」に封印した。
0610alone2ジャケphoto by RYU

 オレの日記を読む数百人の仲間たち。
 オレの歌を聴いてくれ。
 オレは郵便局に走って君にメッセージを送る。
 金なんか振り込まなくていい。
 じっさい振り込み通帳は確認していない。
 社会の約束や法律じゃない。
 もしオレの歌が2000円の価値がないと思ったら払わなければいいんだ。

 ものをつくるという情熱は、そんなところにない。
 「これを表現しないと、狂ってしまう」からつくりつづけてるんだ。
 「alone 2」を聴く者たちは、
 生まれてきたときに青空のむこうがわにしてきた忘れ物を、
 きっと思い出すすだろう。

 ※「alone 2」のメール予約を今日から開始します。
 郵便番号、住所、名前、電話番号を明記してください。
 11月中(あと10日間)に申し込んだ方のみ、
 「送料無料」にしまっす!
 しかも初回限定のサインつきです。
 発送は3連ちゃんライブが終わった24日から開始します。