お母さんの誕生日ライブ | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

6月3日(火)喫茶TEN
AKIRAライブにはいつもドラマがある。
主催のみっちーは赤ちゃんのころ別れた父親の記憶がなかったが、やさしいお母さんに育てられた。お母さんの「喫茶TEN」を手伝い、平穏な人生を送ってきた。
しかし1年ほど前、区役所の昼休みが1時間から45分に短縮されるという事件が勃発したのだ。
区役所職員たちのランチで支えられてきた店には死活問題である。みっちーは職員や近くの飲食店たちと抗議活動に立ち上がる。
今までつきあいのなかったご近所「コンちゃん食堂」の女将コンちゃんと知り合い、誘われるまま「こわれ者の祭典」にいった。心の病や障害をさらけだし、パフォーマンスする彼らは、みっちーに衝撃を与えた。
……こんな世界があったんだ!
お母さんと働き、同じ彼氏と15年つきあい、大きな挫折やチャレンジもなくすごしてきた人生が、これでいいのか? って思いはじめたんだ。
月乃さんや脳性まひブラザースと共演したオレのステージを見て感銘を受けたみっちーは大きな冒険にのりだした。
「AKIRAライブをうちでやりたい!」
会場の渡辺ビルは3階建ての持ちビルだが、かなり老朽化していて、雨漏りがすごいらしい。3階は野良猫が住み、2階は犬の美容室、その1階が喫茶TENである。
080603喫茶テンダイゴphoto by MIKO 右がDAIGO 左が周佐

2階の美人トリマー・マキちゃんも手伝いにきてくれるというので、なにやら周佐が落ち着かない。
「ぼくもマキちゃんにカットしてもらいたいなあ」周佐が言う。
「おまえは犬じゃないだろ! 尻尾もないくせに」DAIGOがつっこむ。
「そうだ、周佐。人間犬に変身できる方法がひとつだけある」
オレが立ち上がり、ジーンズのベルトをゆるめる。
「こうしてチンポをまたにはさんでだな、ケツの間からひっぱるんだ。あっ、マキちゃんだ!」
「こんにちはー、今日はよろしくお願いしまーす」
オレはベルトをしめながら、3人はさわやかにあいさつする。
常連のミーコさんはファンキーな48歳だ。今もディスコで数百人も動員する人気DJである。ライブの翌日、ミーコさんの母さんが子宮筋腫を取り除く手術を受けるという。
喫茶TENで働くユミさんの犬が病気で死にそうだった。ずっと喫茶TENの奥で寝たきりである。
ステージと楽屋しか知らないミュージシャンとちがって、オレは人とふれあうのが楽しみだ。ひとりひとりがかかえるドラマや想いを受け取り、それを歌に変換して返す。歌手というより、オレはひとつの「エネルギー変換装置」だと思っている。
主催のみっちーが言った。
「あのう、2曲だけリクエストしたいんですけど」
「いいよ、いいよ、どれ?」
「友人のカトポーが明日島根県にいってしまうので『旅立ちの歌』と、母の誕生日サプライズに『Happy birthday』を歌ってもらいたいんです」
「ほうー、お母さんいくつ?」
「59歳です」
「うわー、オレと同級生なんだ!!」
オレが驚くと、すかさず周佐がつっこむ。
「アキラさん、また10年まちがってるでしょ。この前は1年前に終わったライブにいきそうになったし」
「人間犬はだまっとれ。オレのドレッド一本やるからケツにさしておけ」
080603喫茶テンphoto by MIKO

1、 パズル
2、 Walking in the rain
3、 ミタクオヤシン
4、 愛のカタチ
5、 祝福の歌
6、 だいじょうぶマイフレンド
7、 たったひとつの命
8、 背中
9、 Hello my mom!
10、 「神の肉テオナナカトル」
11、 Life is beautiful
12、 家族
13、 Happy birthday(アンコール)
14、 旅立ちの歌(アンコール)

「家族」が終わると店内の電気が消え、ケーキのろうそくを揺らしながらみっちーがはいってくる。
「お母さん、誕生日おめでとう!」
みっちーが赤ちゃんのころ、父が去り、女で一本で苦労しながら育ててくれた母親だ。いっしょに暮らし、働き、近すぎて感謝の言葉がなかなか言えなかった。
「お母さん、わたしを生んでくれてありがとう!」
温かい拍手につつまれ、お母さんは泣きじゃくりながらケーキのローソクを吹き消す。
アンコールの『Happy birthday』は笑顔の大合唱になった。
新潟の震災でボランティアとして働いていたカトポーは、新しい炭焼き技術を学ぶため島根へ行く。『旅立ちの歌』を彼に捧げた。
「うわー、○○ちゃんが元気になったー!」ユミさんが叫ぶ。
寝たきりだった犬が歩いて部屋から出てきた。
みーっちーやお母さんはじめ喫茶TENに集まってくれた素敵な仲間たち、本当にありがとう!!
080603喫茶テンだいじょうぶphoto by MIKO

似顔絵一筋で6人の子供を育て上げた月岡先生がミクシィに書いたライブの感想をメールしてくれた。

昨夜のコンサートの余韻が、今も私の身体を駆け巡っています。
AKIRA with DAIGO というコンサートに行ってきました。
会場は新潟市役所近くの小さな小さな喫茶店 TEAROOM TEN
小さい喫茶店の店内は満席になりました。
夜7時からAKIRAさんと脳性マヒブラザースがステージに登場と
いいたいところですが、喫茶店の椅子とテーブルを動かして
作った小さなスペースがステージがわりです。
ギターを爪弾きながらAKIRAさんが歌いはじめました。
曲の合間合間にAKIRAさんの語りが入ります。
その語りとともに、次第にAKIRA WORLDに連れて行かれました。
世界70カ国、放浪の旅をしてきたというAKIRAさんの
語りは軽妙にして面白く、歌う歌詞に、歌詞をのせるメロディに
魂を揺さぶられていきました。
後半は、あちらこちらから鼻水をすする音が聞こえてきます。
かく言う私の目からも涙が拭いても拭いても溢れてきます。
最後には入場者全員が涙・涙・涙。
感動のルツボと化してしまいました。
こんなコンサートは、私の長い人生の中でも初めての体験でした。
AKIRAさんありがとう!
あなたは、ほ・ん・も・のです。
どんな若者もどんな長老もAKIRAさんにはかなわないと思った。
孤独、悲しみ、愛、絶望、ドラッグと
あらゆる世界の極限を味わいならがも、
それでも「生き延びた」。
その人がいまここにいて歌ってくれていることは、
神様に感謝すべきことですね。

080614幾何楽ライブ

ホームグラウンド幾何楽堂ライブはすごい企画になってきた。なんと100本の竹ろうそくを灯し、HISATOさんの退行催眠と歌がコラボするという前代未聞の試みである。逃すべからず。
★6月14日(土)日光幾何楽堂ライブ(くわしくはこちら
出演: AKIRA /  主催: Day light room
場所: 日光幾何楽堂 (東武日光駅 又は JR日光駅 より お車にて10分。地図
時間: 18:30 開場 19:00開演 21:00終了予定
料金: 第一部ワークショップ参加者 1000円 / 一般 2500円
ライブの途中にHISATOさんによるヒーリングパフォーマンスを行います。(これはすごい!)
予約メール:info☆daylightroom.com
上記アドレスをクリックするとメールソフトが起動しますので、☆を@(半角アットマーク)に変更してからメールを送信してください。

★「AKIRA歌のど自慢大会」東京北千住「COSMIC SOUL」
東京都 足立区 千住1-22-9 Tel03-3882-7050(地図
入場2000円(お詫び:店が手狭なため出演者も入場料を払ってもらうことになりました。ごめんなさい)
全国からエントリーがきています。早い者勝ちですよ。エントリー希望者は日にち、芸名、曲名、をメールしてください。
akiramaniacom@yahoo.co.jp

6月21日(土)開場19:00。開演19:30
エントリー歌手(順不同)
宮古島ネーネーズ(沖縄)「Hello my mom!」
青空徐兄(北海道)「天使のキス」
こーち(岡山)「家族」
シュミーズ北千(東京)「レラ」
(残り1組募集中!)

6月22日(日)開場17:30。開演18:00
エントリー歌手(順不同)
夫婦茶碗(埼玉)「ぬちどぅ宝」
エスパー菊(群馬)「背中」
たまむち(沖縄)「なんくるないさ」
ミスタースリム(東京)「マヨネーズと電話帳」
(残り1組募集中!)

タイムテーブル
出演者は1時間前にはいってリハーサル。
前座:AKIRAライブ(30分)
メイン:「のど自慢大会」(30分)
1曲ごとに審査員AKIRA、コウヂ、ゲストなどのコメントあり
後座:AKIRAライブ。のど自慢大会のエントリー曲5曲をAKIRAが歌う。(30分)
審査発表:金、銀、銅など。(おもしろい賞品を考えよう)
採点方法:観客に10点満点の採点表をわたす。(コスチュームやエンタメ度、応援団なども採点対象)
フィナーレ:優勝者の曲をAKIRAとデュエットで終わる。

「AKIRA歌のど自慢大会参加者募集」くわしくはブログを参照
出演者以外、メール予約はいりません。直接会場へお越しください。ぎゅうぎゅうでも入れます!