敗北から学ぶ | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

6月7日(土)新宿ルイード
080607アキラ1photo by HIRO & TUBO

200万人以上の熱気に包まれた伝説のライブハウス「ルイード」でのロックフェスティバルである。
名門ライブハウスで歌えるのはうれしいが、ロックフェスティバルというのは初体験だ。
30分という短い出演時間でなにができるだろう?
通常ソロで1時間持たせるのは至難の技と言われるが、オレは1時間半から2時間のライブが当たり前である。どんな状況でも100%のベストを尽くすという基本は変わらない。
問題は2時間のライブに慣れたお客さんが3000円+1ドリンクで30分のステージを見にきてくれるかだ。
この前売りを15枚売るのがノルマである。
ノルマという制度もよくわからなかったし、最近のライブでは50人とか100人もきてくれるし、新宿というチョー便利な場所だし、15人なんてかるくクリアできるだろうと思っていた。
直前まで新潟ツアーでブログも更新できなかったのでなかなか宣伝もできない。
しかも新潟から宅急便で送ってもらうはずのギターや譜面が着かない。前日に譜面をプリントアウトし、別のギターやハーモニカなどを用意したが、かなりパニクっていた。
午後3時にルイードにはいり、ほかのバンドのステージをのぞくと、うっわー、10人くらいしかお客さんがいない! まあオールナイトだし、だんだん増えてくるだろうと思っていた。
楽屋ではオレの本を読んだ人やライブにきてくれたという出演者がいて、ちょっとほっとする。
夕方5時半からオレのステージである。直前に客席を後ろからのぞくと、オレの知っているお客さんが7名、前後のバンドのファンが数名、ぜんぶで20人くらいしかいない。
それでも今ここでしか聴けない歌を届ける。この20人の心をつかむことができるかのチャレンジだ。
急きょセットリスト(選曲)を入れ替え、幕が開くなり「祈りの歌」のサビを轟かす。
080607アキラ3photo by HIRO & TUBO

1、 祈りの歌(YOUTUBEで動画が見られます。撮影:HIRO & TUBO)
2、 祝福の歌(YOUTUBEで動画が見られます。撮影:HIRO & TUBO)
3、 背中
4、 家族(YOUTUBEで動画が見られます。撮影:HIRO & TUBO)
5、 だいじょうぶマイフレンド
080607アキラ2photo by HIRO & TUBO

オレを聴きにきてくれた常連のお客さんも驚いたはずだ。なんとはじめて「家族」を声のみのアカペラで歌った。
演奏はすばらしいできだった。
しかし15名のノルマのうち足りない8名分はオレが自腹で支払った。日光往復の交通費を払い、演奏し、ギャラどころか自分でお金を払って帰るというのは、あまりにも悲しい。
すべては自分の責任であり、思いっきり落ち込む。
つぎの9月6日(土)ルイードでのロックフェスティバルをキャンセルしようと思ったが、このまま負けたらなにも学べない。
敗北こそ自分が試されるときであり、すべての試練は成長のためにある。
主催者にたのみこみ、次回は1時間の枠をもらった。絶対たくさんの人を呼べるようなすげーステージを見せてやる。
突然、雷鳴のような啓示が降ってくる。
9月6日にはオレ自身のセルフストーリーオペラをやろう!
今まで何人ものセルフストーリーオペラをやってきたが、オレ自身の人生ほどむちゃくちゃで波乱万丈な人生などなかったではないか。
「COTTON100%」、「アジアに落ちる」、「アヤワスカ!」、「神の肉」などで自伝を書いてきたが、まだまださらけだしてはいないことだらけだ。
いったいどんな人生を送れば、こんな珍獣ができあがるのか、きみの全身で体感してほしい。
9月6日はロックフェスティバルというよりも、前代未聞の「AKIRAセルフストーリーオペラ」を新宿ルイードで体験してくれ。
今回もうひとつ学んだことがある。
080607ヒロ撮影者HIROちゃん

本当に困ったとき、助けに来てくれた友人たちへの感謝である。
環樹さん、こーち、HIROちゃん、TUBOちゃん、トモ、えっちゃん、ヒデに心からありがとう!

080607記念撮影photo by HIRO & TUBO

ライブが終わると、見知らぬ観客がふたりもCDを買ってくれた。おおー、ほかのバンドを見にきて、オレのCDを買ってくれるとは奇跡のようなことだ。
あわててルイードを出ると浅草にむかう。
9時の終電まで、ミッションポジティブの打ち合わせだ。7月5日(土)吉祥寺SPCでおこなわれるミッションポジティブ2は、壮大な学園祭である。
10組の出演者が5時間にわたり、さまざまなステージをくりひろげる。
オレのブログでもおなじみの志田歩&Teazerはもちろん、オレとジョニーさんが着物モデルで登場するファッションショーまである。
なかでも後半のラストを飾るのは、【劇団】東京バーリトゥード・ストリッパーズの演劇とAKIRA with Johnnyのステージ。そこに森英恵のファッションショーなどで音楽を担当する世界的ピアニストHajimeがくわわる。
主催の環樹さん、スポーツトレーナーのこーちに連れられ、安居酒屋「ニュー浅草」で劇団団長リンちゃんと役者コウイクと会う。
数百人も動員する人気劇団だけあって、ふたりとも浮世ばなれしていていい感じだね(笑)。
「これ、あらすじなんですけど。アキラさんの歌に合うかどうかはわかりませんが、ギャングものです」団長が言う。
「いいですねえ、オレもギャングだったし」
「へ?!」
ふたりの目が点になる。
「昔ニューヨークで麻薬ギャングだったんです。なんども撃たれそうになりましたよ」
ギャングものの芝居をやっているとはいえ、まさか本物のギャングが目の前に座っているとは信じられないという顔である。
あらすじは、死んだ親父をめぐる兄弟の争いを笑いあり、涙ありで描いているエンターテイメントだ。
「ううむ、おもしろい! そうだ、ぴったりの曲があります。ちょっとipodで聴いてみてください」
オレは「背中」を選ぶと、団長は目を閉じ、あっちの世界へいってしまった。
「すごい! ちょっとつまっていた脚本のアイディアがわいてきましたよ」
団長はつぶらな瞳を輝かせる。
「で、親父を殺したのは誰なんですか?」オレがつっこむ。
「それは当日までのお楽しみですよー!」
その後なごやかに歓談していると、たいへんなことに気づいた。
「ギター、忘れてきた!!」
あんなでかい物、しかもギターとは、もうミュージシャン失格である。
麻薬ギャング時代にかなりの脳細胞が死滅し、記憶の容量がひよこちゃんくらいしか残ってないのだ。それで音楽や絵や文章をやり、超過密スケジュールでたくさんの人に会っているので、自分の歳を10年まちがえたり、5分前まで弾いていたギターを忘れてしまう。
ルイードに電話すると「ロビーに立てかけてありました」という。着払いの宅急便で送ってもらうことにして、9時の終電めざして松屋の東武駅に走る。
オレの人生、パタッと倒れるまでこうして走りつづけるんだろうなあ……。

※7月5日(土)のミッションポジティブ2は、もう80名くらいの予約が殺到しているので、こちらから早めに予約してください。電話予約は090-1768-0354(受付時間/14:00~21:00 担当/momo)
7月5日(土)吉祥寺SPC(スターパインズカフェ)
OPEN/14:30 START/15:00(~20:00)
前売り/2,500円 当日/2,800円(別途1ドリンク600円~)

ホームグラウンド幾何楽堂ライブはすごい企画になってきた。なんと100本の竹ろうそくを灯し、HISATOさんの退行催眠と歌がコラボするという前代未聞の試みである。逃すべからず。
★6月14日(土)日光幾何楽堂ライブ(くわしくはこちら
出演: AKIRA /  主催: Day light room
場所: 日光幾何楽堂 (東武日光駅 又は JR日光駅 より お車にて10分。地図
時間: 18:30 開場 19:00開演 21:00終了予定
料金: 第一部ワークショップ参加者 1000円 / 一般 2500円
ライブの途中にHISATOさんによるヒーリングパフォーマンスを行います。(これはすごい!)
予約メール:info☆daylightroom.com
上記アドレスをクリックするとメールソフトが起動しますので、☆を@(半角アットマーク)に変更してからメールを送信してください。

★「AKIRA歌のど自慢大会」東京北千住「COSMIC SOUL」
東京都 足立区 千住1-22-9 Tel03-3882-7050(地図
入場2000円(お詫び:店が手狭なため出演者も入場料を払ってもらうことになりました。ごめんなさい)
全国からエントリーがきています。早い者勝ちですよ。エントリー希望者は日にち、芸名、曲名、をメールしてください。
akiramaniacom@yahoo.co.jp

6月21日(土)開場19:00。開演19:30
エントリー歌手(順不同)
宮古島ネーネーズ(沖縄)「Hello my mom!」
青空徐兄(北海道)「天使のキス」
こーち(岡山)「家族」
シュミーズ北千(東京)「レラ」
(残り1組募集中!)

6月22日(日)開場17:30。開演18:00
エントリー歌手(順不同)
夫婦茶碗(埼玉)「ぬちどぅ宝」
エスパー菊(群馬)「背中」
たまむち(沖縄)「キャラバン」
ミスタースリム(東京)「マヨネーズと電話帳」
(残り1組募集中!)

タイムテーブル
出演者は1時間前にはいってリハーサル。
前座:AKIRAライブ(30分)
メイン:「のど自慢大会」(30分)
1曲ごとに審査員AKIRA、コウヂ、ゲストなどのコメントあり
後座:AKIRAライブ。のど自慢大会のエントリー曲5曲をAKIRAが歌う。(30分)
審査発表:金、銀、銅など。(おもしろい賞品を考えよう)
採点方法:観客に10点満点の採点表をわたす。(コスチュームやエンタメ度、応援団なども採点対象)
フィナーレ:優勝者の曲をAKIRAとデュエットで終わる。

「AKIRA歌のど自慢大会参加者募集」くわしくはブログを参照
出演者以外、メール予約はいりません。直接会場へお越しください。ぎゅうぎゅうでも入れます!