天才詩人への祈りプロジェクト | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

親友の詩人、梅田智江さん(60歳)が、祈りライブをおこなう前日にすい臓がんで緊急入院した。
オレは93年にヨーロッパから帰国したころ知り合い、数々の詩のイベントに誘ってもらい、世界を広げてくれた。梅ちゃんが主催した詩誌には、日本最大の放浪詩人金子光晴も参加し、金子光晴のスピリットを受け継ぐ本物の詩人だった。
性の根源を赤裸々に描いたにまで碇を降ろした散文詩集「変容記」や、谷内修三さんとの往復詩集「外を見るひと」、辻仁成に絶賛された「so alone」などを出版している。
94年6月から1年間の間に書かれた「so alone」はオレをふくむ5人の詩人との往復詩をまとめたものである。梅ちゃんが祈りライブで読むはずだった詩を紹介しよう。

「砂漠の夜に」

走って走って走って立ち止まったら砂漠だった
誰もいない

わたしを愛してくれた人たち ありがとう
声も届かないけど

わたしに傷つけられた人たち ごめんなさい
ひとを傷つけてきたから 今 たっぷりと報いを受けている

もう誰もいない

走って走って走ってこんなにも寂しい砂漠に出るなんて思わなかった

寂しい寂しいと泣き喚きながら走って走って走って走ってきて わたしカマイタチになっていた

おかっぱ頭の小さなわたし
虫を捕まえたり 陣取りしたり
ひねじょおんが目玉焼きだったりしたままごと
原っぱが王国だった
未来がこんなにも寂しい砂漠だったなんて知らなかった少女

遠い昔だ
老いた卑しい雌イタチ一匹

月も星もない夜

これからもっともっと醜くなるんだ
これからもっともっと寂しくなるんだ

愛してくれてありがとう
もう声も届かないけど

はるかな原っぱに立って 大きな目を見開いて
わたしをいっしんに瞠めている少女

目を閉じて死になさい

月も星もない夜

水も涸れて
(詩集「so alone」より)

こんな悲しい詩を読もうとしていた梅ちゃんは精神的にもかなりまいっていたのだろう。ふたりの娘を育てあげ、ネパール、インド、東南アジアなどを旅し、沖縄に移住し、自由奔放に生きてきたのに、突然ガンの宣告。ガンのなかでもすい臓ガンは助かる見込みが最も少ない病だ。
しかし桐生の今泉さん(ブログ)など、すい臓ガンを温泉と民間療法で治した人も身近にいる。
今梅ちゃんは腹水が毎日2リットルもたまり、40度の高熱がつづいている。娘ナオとルイが交代で新宿の病院に泊まりこみ、介護をしている。今日電話でルイと話した。
「オレも一ヶ月病院に泊まりこんで、母親の最期を看取ったんだ。1分1秒でもいっしょにいてあげたほうがいい。それはお母さんのためじゃなく。ルイたちが学ぶためにね。今お母さんは命がけで生きることと死ぬことを家族に教えてくれてるんだから」
「わかりました。生還できるかどうか、ここ1週間が山場なんです。もしよろしかったら祈ってもらえますか?」
「オレはずっと朝晩祈ってるし、明日の日光ライブでも祈る。でももっともっとたくさんに人の助けが必要だな。ブログで全国の仲間たちに呼びかけるよ」
みんなの力を貸してくれ。きっとヒロミちゃんや死者たちも力を貸してくれると思う。
「祈りプロジェクト」を知らない人のために要点だけ説明しよう。(くわしくはラリー・ドッシー博士の「魂の再発見」という本を参照してください)
1、 祈り方は自由。思うだけでもいい。
2、 祈りは量に比例する。祈る人は多いほどいい。
3、 その人を知っているほどいいが、知らなくても写真などを使ってイメージするだけでもいい。
4、 祈りに距離は関係ない。新宿の女子医大病院に梅ちゃんは入院しているが、世界のどこからでも祈りは届く。
5、 「病気が治りますように」と指示的に祈るより、 「梅ちゃんにとってベストになるように」と祈ったほうが効果的だ。「最もよい状態」になること、「最適」なことが起きるよう祈る。
6、 自分だけリッチになる賭ごと、パチンコや競馬で祈りは使えない。合格(他者の落第)祈願や家内安全もあまり効かない。
7、 他者に対して祈ることは、めぐりめぐって自分に返ってくる。実際実験でも祈る側の病気が治った例がたくさん報告されている。たらいの水をこっちにかきよせると脇を滑って逃げていくが、向こうに押し出してやると脇を滑ってもどってくる。笑顔や悪口もブーメランである。
8、 自己逃避や現実逃避、正義や宗教のために祈るより、自分の足でしっかりと大地に立っている人の祈りのほうが効果的。
9、 「人」の「為」は、「偽り」になる。自分が祈りたいから祈るというエゴでいい。
10、 「 誰であろうと、どんな病をわずらっていようとかかわりなく、患者に対して純粋で聖的な意識」を抱くべきだとドッシー博士は言う。

梅田智江さん(60歳)、天真爛漫で、繊細な思いやりに満ち、言葉の根っこを握りしめた本物の天才詩人である。
080613梅田智江

「過ぎ去ったものは」

過ぎ去ったものはすべて美しいと
ただ単純に思える日がある

ふりかえれば
一切が思い出となって
光に包まれている

生きることが耐え難い思う日でさえ
過ぎ去ってふりかえれば
きっと光に包まれる

なのに
なんという勿体ないこと
幸せのただ中にいるとき
わたしが光そのものだったなんて
気付かなかった
有頂天で
頂のてっぺんで
その幸せが過ぎていくのを
遠くから見つめている自分がいた

これがわたしの最後の花火かもしれないなどと

そう思うこころでさえ
光そのものなった自分を
その輝きのすべてを
感知できなかった

もう二度とわたしのものにならないと分かって
はじめて見えてくる

失われてはじめて抱きしめることができる
輝き

ああ しかし
今日のように
生きることが耐え難いと思う日には

あれも これも

ふりかえれば
一切が思い出となって
光に包まれている
過ぎ去ったものはすべて美しいと
ただ単純に思える日がある
(詩集「so alone」より)

※今日の日光幾何楽堂ライブはなんとアーティスト小坂さんが108本の竹ろうそくを灯し、HISATOさんの退行催眠と歌がコラボするという前代未聞の試みである。逃すべからず。
080614竹ろうそくイメージ

★6月14日(土)日光幾何楽堂ライブ(くわしくはこちら
出演: AKIRA /  主催: Day light room
場所: 日光幾何楽堂 (東武日光駅 又は JR日光駅 より お車にて10分。地図
時間: 18:30 開場 19:00開演 21:00終了予定
料金: 第一部ワークショップ参加者 1000円 / 一般 2500円
ライブの途中にHISATOさんによるヒーリングパフォーマンスを行います。(これはすごい!)
予約メール:info☆daylightroom.com
上記アドレスをクリックするとメールソフトが起動しますので、☆を@(半角アットマーク)に変更してからメールを送信してください。

★「AKIRA歌のど自慢大会」東京北千住「COSMIC SOUL」
東京都 足立区 千住1-22-9 Tel03-3882-7050(地図
入場2000円(お詫び:店が手狭なため出演者も入場料を払ってもらうことになりました。ごめんなさい)
全国からエントリーがきています。早い者勝ちですよ。エントリー希望者は日にち、芸名、曲名、をメールしてください。
akiramaniacom@yahoo.co.jp

6月21日(土)開場19:00。開演19:30
エントリー歌手(順不同)
宮古島ネーネーズ(沖縄)「Hello my mom!」
青空徐兄(北海道)「天使のキス」
こーち(岡山)「家族」
シュミーズ北千(東京)「レラ」
(残り1組募集中!)

6月22日(日)開場17:30。開演18:00
エントリー歌手(順不同)
夫婦茶碗(埼玉)「ぬちどぅ宝」
エスパー菊(群馬)「背中」
たまむち(沖縄)「キャラバン」
ミスタースリム(東京)「マヨネーズと電話帳」
(残り1組募集中!)

タイムテーブル
出演者は1時間前にはいってリハーサル。
前座:AKIRAライブ(30分)
メイン:「のど自慢大会」(30分)
1曲ごとに審査員AKIRA、コウヂ、ゲストなどのコメントあり
後座:AKIRAライブ。のど自慢大会のエントリー曲5曲をAKIRAが歌う。(30分)
審査発表:金、銀、銅など。(おもしろい賞品を考えよう)
採点方法:観客に10点満点の採点表をわたす。(コスチュームやエンタメ度、応援団なども採点対象)
フィナーレ:優勝者の曲をAKIRAとデュエットで終わる。

「AKIRA歌のど自慢大会参加者募集」くわしくはブログを参照
出演者以外、メール予約はいりません。直接会場へお越しください。ぎゅうぎゅうでも入れます!